
DAWN PINK
坂本龍一と矢野顕子の間に生まれたサラブレッド、坂本美雨のファースト・フル・アルバム。矢野顕子のカヴァーである1で、母そっくりの声にまず驚く。坂本龍一がかつてプロデュースしていた大貫妙子の世界観にとても近いと思う。3は川村結花の作品。 人間形成の最大の要素である“両親”の存在はだれにもついて回る。それを客観視できるようになっていく過程を“成長”という。坂本美雨のファースト・アルバムを聴いて感心するのは、彼女がすでに両親の“作品”を客観視し、そのエキスをうまいこと取り込んでいることだ。両親がたまたまあの二人だったといってもいいくらい、(現時点での)自分の世界を造りあげている。特に、詩にそれを強く感じる。(1)では矢野顕子の影がチラッと見えたように感じたが、聴き進むうちに、それは美雨にとって自分の世界を構成する一個の要素でしかないことが証明される。母親の影響が濃いというなら、その歌唱力だろう。実にスムーズに歌っている。低音から高音までうねるように展開する歌唱は、末恐ろしくも頼もしい。彼女の表現力はこの先どこまで広く深くなっていくのか。バックに大物が勢ぞろいしているが、そんなことなどどこ吹く風。十分に個性的でアグレッシヴな作品となった。 (平原康司) --- 1999年10月号
专辑歌曲列表
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日语 大小:6.21 MB
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日语 大小:5.12 MB
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日语 大小:4.88 MB
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英语 大小:5.4 MB
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英语 大小:4.98 MB
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日语 大小:4.48 MB
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日语 大小:5.76 MB
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日语 大小:5 MB
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日语 大小:5.14 MB
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日语 大小:7.8 MB
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日语 大小:4.95 MB